ラダックの山をトレッキングしていると、
道に石が積まれているものによく出会います。
なんだかお墓のようにみえて、
「触れてはいけないもの」のように感じていたのですが、
ガイドさんに聞いてみると、あっさり「ちがうよ」といわれました。
これは、「マニストーン(Mani Stone)」といって、
チベット仏教でとても大切な観音さまのマントラ
「オーム・マニ・パドメ(ペメ)・フム」が彫られたものです。
山道を歩いていると、本当にいろんなところで目にします。
こうして積み上げられているものは、
町で職人さんに彫ってもらって、その石を背負い山まで持ってくるそうです。
こうして、道の途中にちょこんとあります。
これはかなり大きい!
街が近くなると、人の数の分
このかたまりも大きくなるように感じました。
そして、マニストーンの横を通るときも、
チョルテン(仏塔)やお寺をまわるときと同じように、必ず左側を歩くのがルール。
トレッキング中、どんなに道が狭くても
左側にマニストーンを見ながら歩く、というのはあり得ないことでした。
マニストーンはひとつひとつ手彫りなので、
大きさも字の雰囲気もすべてちがいます。
これは長いお経が彫られたもの。
石の表情や色によっても雰囲気がちがってくるし、
彫りの深さもそれぞれちがいました。
こうして持ち運べるものだけでなく、
大きな岩壁に直接彫られたものもあります。
キレイな景色だなぁーと思ってみあげると、
このマニストーンが目に入ってくると、
こんなところにも、人々の信仰があるんだ・・!とビックリの連続でした。
どんなところにも、仏さま・神さまがいて、
人々がそれを「信仰」というかたちにする。
尊い営みです。
トレッキングがおわって、小さな街で軽食をとっていたら、
偶然となりに作成中のでマニストーンがありました!
職人さんはごはんに行ってしまったのか、
お会いすることはできなかったのですが、
完成前のマニストーンを見られるなんて、とってもうれしいです!
こうして、下書きをしてから彫っていくのですね。
すごく時間がかかる作業のようにみえました。
山と共に生きているからこその、信仰のかたちですね。



