いつかいってみたいと思っていた恐山。ついに来られました!
カギとか斧のようなかたちになっている青森県の一番北。
「下北半島(しもきたはんとう)」の真ん中あたりに恐山はあります。
恐山へは、JR下北駅からバスに乗って40分ほど。
昔の人たちは歩いてのぼっていたので、恐山までの距離を表す道標があります。
「一丁」「二丁」・・・と山を下っていくと「124丁」まであるそうです。
これだけの長さを歩いて登ってきたなんて、やっぱり昔の人はすごいです。
体も、心も、今よりもずっと強かったんだろうなぁ。
青森県の「県の木」でもあるヒバの原生林を抜けると、
パッとひらけて、別世界が目の前に!
少しミルキーな感じの湖「宇曽利湖(うそりこ)」です。
バスを降りると、硫黄のニオイがむんむん!
温泉にも入れる、恐山。とっても楽しみです♨
山門よりもちょっと手前のところに、三途の川もあります。
バスではサラッと通りすぎて、お寺の山門に着いてしまうので、
降りてから、歩いて戻ってきました。
▼ 三途の川にかけられた太鼓橋。渡るのになかなか勇気がいります。笑
橋の手前には、服を脱がす奪衣婆(だつえば)さまがいらっしゃいます。
三途の川を渡ると、このおばあちゃんに服を脱がされて、
濡れた服を木の枝にかけて、枝のしなり具合でこの世での罪の重さがわかるそう。ブルブル
さらにもっと手前にある「鬼石」にもお参りをして、
いよいよ恐山のお寺に入ります。
恐山が開いているのは、5月〜11月。
冬期は雪のためお山を閉めます。
夏の大祭のときには多くの方がいらっしゃるそうですが、
私が行ったときは、ほとんど人がいなくて、とーっても静かでした。
恐山というと「地獄」や「霊」をイメージされる方がほとんどだと思いますが、
実際はそんなおどろおどろしい感じは全くなくて、
むしろ静かで清々しい仏さまとご先祖さまたちの世界という感じ!
境内に広く広がった地獄巡りは、冷たい風に吹かれながら、とても気持ちのいいものでした。
あちこちに積み上げられた石たち。
よく見てみると、石には名前が書いてあるものもありました。
名前と年齢を書いて「お地蔵さま、よろしくね」って願いが込められたものです。
私もひとつ、積み上げてみました。
なんだかとっても不思議な感じ。
ひとつひとつの石が、ひとりひとりの「魂」のようにみえてくるんです。
今まで生きていた人も、今生きている人たちも、同じようにここにいる。
そんな感じがしました。
山内を歩いていると、ジャリッジャリッという自分の足音が響きます。
耳をすませば、お地蔵さまにお供えされた風車の音、お地蔵さまの前かけが風にたなびく音、水が流れる音
ポコッポコッと地面から沸く温泉の音まで聞こえてきました。
ああ、地面も生きてる!
人だけでなく、ここでは何もかもが生きています。
大きな宇曽利湖の湖畔には、お花がお供えされていました。
なんでこんなところに?と思って、花と同じ目線になってみると、その先に大きなお山が目に入りました。
「死んだら人はお山にかえる」と、昔から人々は信じてきたそうです。
向こう側のお山にいかれた亡くなった方へお供えされたお花。
人の心も、お花も、目の前の景色も、全部が美しくて胸がギュッとなりました。
昔の人ってすごいなぁ。
強い信仰と大きな想像力でこの世界を後世に残してくれたなんて。
私たちが今いることも、全部ぜーんぶ昔からつながっていて、
みんなみーんな「おかげ」なんだなぁ。
強い硫黄で、観音さまは日に焼けたように真っ黒。
石と混じって、人々がお供えしてくお地蔵さまとも目があいます。
そして、境内には参拝者は誰でも入れる温泉もあります。
とーってもいい雰囲気で、イオウの強いお湯もかなり気持ち良いです◎
ちょっと熱くて、私は慣れるのに大変でした。あはは
ちなみに、山門を入って正面の地蔵殿には、
円空さまが彫られた大きな観音さまや千体仏もいらっしゃいます。
ただ、おつとめの時にしかお参りできないそうなので、
時間に余裕があったら、宿坊に泊まってみるのもオススメです。
朝のお勤めではお堂の中にいらっしゃる仏さまにお会いできます ^^
長い間、人々が積み上げてきた信仰のかたちがあふれる恐山。
ゆっくり、ゆっくりこの場所の空気を吸ったら
自分の体の中がスーッと浄化されるような気がしました。
本当に、こられてよかった。
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