釈迦如来(しゃかにょらい)さま
Shakyamuni
今、私たちが知っている「仏教」や「仏像」は、 インドで2500年ほど前に生きていた「ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)」というひとりの人間からはじまりました。
釈迦如来さまは、まさにその「ブッダ」がお像になった仏さまです。 親しみをこめて「お釈迦さま」と呼ばれます。
ブッダの一生がそのまま「釈迦如来さま」として、仏像になっているので、 釈迦如来さまにはとってもたくさんの姿があります。
誕生仏(たんじょうぶつ)
お釈迦さまは、いろんなお姿があります。 生まれたばかりの赤ちゃんのお姿は、「誕生仏(たんじょうぶつ)」とよばれます。
右手は上にあげて天を指差して、左手は下にさげて地面を指差しています。
生まれたばかりで、7歩トコトコと歩いて、このポーズで「天上天下唯我独尊(げんじょうてんがゆいがどくそん)」と声を出したと伝えられています。
日本では、4月8日がお釈迦さまの誕生日。その日は、誕生仏に甘茶をかけて、お釈迦さまの誕生をお祝いします。
ぷっくりしていて本当にかわいい赤ちゃんのお姿ですね ^^
苦行像(くぎょうぞう)
シャカ族の王子さまだったお釈迦さま。
おうちはとてもお金持ちだったけれど、お釈迦さまは世の中の死んでゆく人や苦しんでいる人たちを見て、 「みんながしあわせになる道はないだろうか?」と思い、それを見つけるために家をでました。
29歳のときのことです。
それからお釈迦さまは、山にこもって、いろんなお坊さんたちに混じって苦行をします。 トゲトゲのいばらの上に座り続けたり、土の中に頭をつっこんだり・・。 そんな苦しい修行ばかりを続けていても、なかなか悟りはひらけません。
苦行をはじめて6年経ったとき、お釈迦さまは「この方法ではみんながしあわせになることはない!」と思い、こもっていたお山をおりる決意をしました。 そのときのお姿は、「出山釈迦(しゅっせんしゃか)像」といいます。 仏像ガールの著書「仏像の本」の裏表紙にもなっていますよ ^^
お悟りをひらいた、釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)
お山を降りて、菩提樹の木の下で瞑想をして、お悟りをひらいたお釈迦さま。 そのあとのお姿は、私たちが普段からなじみのある「仏像」のお姿です。
髪の毛がぐりぐりと渦をまいていて、シンプルに布をまとい、どっしりとされています。アクセサリーなどの飾りは一切身につけていません。これは、「あれこれ着飾りたい」という 欲がすべてなくなった、「悟り」の姿だといわれています。
他にも、如来さまの特徴である「三十二相」も、もっていますよ。
そんなに多くみかけませんが、中にはお寺の三門などでかんむりをかぶったお釈迦さまのお像にもお会いできます。「宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)」さまといって、修行をしているお釈迦さまのお姿のようです。
涅槃像(ねはんぞう)
涅槃像とは、お釈迦さまが亡くなられたときのお姿です。
お釈迦さまが亡くなられたのは、80歳。 たくさんの人たちが弱っていくお釈迦さまをみて、嘆き悲しんだそうですが、 お釈迦さまは「悲しむのはおよしなさい。法(お釈迦さまの教え)は、永遠だよ」と声をかけられたといいます。
肉体はなくなっても、お釈迦さまの教えはずっと生き続ける。 なので、仏教ではお釈迦さまが「亡くなる」とはいわず、「入滅(にゅうめつ)する」「涅槃(ねはん)に入る」という言葉を使います。
そして、沙羅双樹(さらそうじゅ)の木の下で、お釈迦さまは静かに息を引取りました。 そのとき、蓮の花を枕にして右側を下に横になられていたので、涅槃像は、蓮の花を枕にして横たわっているいます。
釈迦三尊(しゃかさんぞん)
「三尊(さんぞん)」とは、「三人の仏さま」という意味。 通常、ひとりの如来さまと、ふたりの菩薩さまの組み合わせで「三尊」がつくられます。
そのとき、真ん中にいらっしゃる如来さまがお釈迦さまの場合には「釈迦三尊」とよばれます。
釈迦三尊は、釈迦如来さまと、文殊菩薩さま、普賢菩薩さま。
文殊菩薩さまは、「三人寄れば文殊の智恵(ちえ)」ということわざの通り、智恵の仏さまです。 私たち凡人が3人集まったら、ようやく文殊さまと同じくらいになれるかな?ということで、 とっても賢い仏さまなのです。
普賢菩薩さまは、やさしさの仏さま。ニッコリと笑った白い象に乗っているのが目印です。 文殊さまがお釈迦さまのもつ智恵を表し、普賢さまはお釈迦さまのもつやさしさを表しているのです。


