仏像ってなぁに?
what is "Buddha Statue"?
「仏」の「像」とかいて、仏像とよみます。
つまり、仏像は仏さまのお像。
仏さまは、お悟りをひらいた方という意味で、私たちが普段親しんでいる仏像のほとんどは ブッダ・お釈迦さまがモデルとなってつくられました。
信仰する人々にとって、仏像は「彫刻」ではありません。仏像が完成したときには魂をいれ、仏像は「仏さま」そのものとして大切にされているのです。
仏像のもとになった お釈迦の存在
Lord Buddha as the origin of Buddha Statue
お釈迦さまは、今から2500年ほど前に生きていた実在の人です。 本名は、ゴータマ・シッダールタ。
生きとし生けるものがしあわせになれる道を求めて、出家をしたお釈迦さま。35歳のときに、菩提樹の木の下でお悟りをひらかれました。 そして、80歳でなくなるまで、みずから歩き、「正しい道」を伝えました。
このお釈迦さまの存在こそが、今わたしたちが接する仏教のもとでもあり、仏像のもととなっています。
ブッダに会いたい!という想いから生まれた仏像
people's wishes made the Buddha Statue
もともと、お釈迦さまは「仏像をつくること」、つまり 「自分の肖像をつくって、それを崇拝すること」をヨシとはしませんでした。
大切なのは、自分自身と向き合うことで、 誰かを神さまのように崇めることは、苦しみからの解決にはならないからです。
お釈迦さまが、「仏像はつくっちゃダメ!」とおっしゃったのに、なぜ今仏像があるの?
それは「お釈迦さまに会えないなんて、さみしい!」「ブッダに会いたい!」という人々の想いからでした。
はじめて仏像が作られたのは、今のパキスタンガンダーラ地方でした。 ギリシャ彫刻からの影響、技術を受けてつくられた仏像は、日本人が慣れ親しんでいる「仏さま」のお姿とは、だいぶちがいます。
鼻がスッと高くて、彫りが深い。まるで西洋の人のようなお姿でした。
お釈迦さまの姿をうつした「如来さま」と「菩薩さま」
2 kinds of Buddha, as Nyorai and Bodhisattva
仏像の世界には、いろんな仏像がいらっしゃいますが、 その中でも、如来さまと菩薩さまは生前のお釈迦さまがモデルとなっています。
如来さまは、お悟りをひらいたあとのお釈迦さまの姿。 菩薩さまは、お悟りをひらく前、出家をする前の王子様のときの姿をしています。
お悟りをひらいた如来さまは、 あれこれ着飾る欲も手放しているので、とってもシンプルなお姿です。 アクセサリなどは身につけていませんし、体にも布を一枚まとっただけです。
一方、まだお悟りをひらいていない菩薩さまは、 かんむり、腕輪、ネックレス・・いろんな装飾品を身につけています。 服も、如来さまに比べるとヒラヒラしていて、おしゃれに感じます。
仏像はすべてやさしくって、尊い!
ひとことで仏像といっても、中には教科書で紹介されるような国宝や重要文化財など、国の宝ものとして指定されているものから本やテレビなどでは紹介されないような道ばたのお地蔵さままで、たくさんいらっしゃいます。
わたしは、どんな仏像も同じようにやさしくあったかいと思っています。
人間が付けた価値に関わらず、仏さまはどんな姿かたちであっても、 わたしたちに光を与えてくださるとても尊い存在です。
そして、その仏像を伝え、守ってきた人間のチカラは、今私たちが仏像にお会いできるのに、とっても大切な役割です。 私たちに元気や安らぎ、感動をくれるたくさんの仏像も、私たち人間がいなかったらこの世に存在していないのです。
大きな力をもつ仏像も、もともとは人間がつくったもの。そして、人間が守り、直し、伝えてきたもの。
仏像には、仏さまのチカラだけでなく、私たち人間のチカラもたくさん込められているはずです。


