西村公朝先生の著書として、とっても有名なこの本。
なにがいいって、まず表紙がいい。
最近流行ってらっしゃいますが、興福寺の阿修羅さまのお顔が
ドーーーーンと、アップでございます。
この写真と「仏像は語る」という本のタイトル。
「あぁ、仏像さまのお話がきけるんだなぁー」
と素直に思ってしまうものです。
というわけで、じっくり時間をかけて読みました。
読むというより、聞く。公朝先生の心地よいお話
私が初めて読んだ公朝先生の本は、実はこの「仏像は語る」がはじめて。
で、すっかりファンになってしまった理由は、とにもかくにも公朝先生のお人柄。
なんていうと、「何知ってるんだ!」って思われてしまうかもしれないけど、
本当にやさしくやさしく、でも厳しく筋は通す、まっすぐな公朝先生の語り口調がすごく心地よかったのです。
そもそも「です」「ます」調で書かれている本って少なくて、
以前「です」「ます」で長い文章を書くのはむずかしいというお話を聞いたことがありました。
語尾がすごく似たような感じになってしまって、リズムが悪くなってしまうとか・・
でも、この本は、公朝先生が実際にお話されているような
やさしい本当にやさしいお話の口調なのです。
とにかくそれが気持ちよくて、そしてわかりやすい。
たまにむずかしい言葉も出てきますが、
仏像初心者にもオススメです。
仏像の息を感じる一冊!
そんなやさしい公朝先生の語り口調ですすめられるこの本。結局のところ、仏像についてはどうなのよ?どんな内容の本なのよ?
というところ。
その辺についても、ここで少し書いておきましょうね。
この本には、公朝先生が修理などで接してこられた仏像について、
とってもユニークなエピソードが綴られています。
木造の仏像を修理したら、中にはネズミの糞だらけだったこととか、
修理をしようとしても、なかなか魂が抜けない仏さまのこととか、
修理のときにお世話をしてくれたおばあちゃんが「仏さまが痛がってるよ」と言っていたこととか。
それはもう、読み進めていけばいくほどに、
仏像って本当に生きてるんだなぁーーと
心の底から思えるような一冊です。
仏像は語る、その本のタイトルが、本当にこの本の内容を素晴らしく表しているなぁ。。
本当にすばらしき本です。
仏像好きな方だけではなく、なにかものを作っている人にもオススメしたい一冊です。
