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男一代菩薩道-インド仏教の頂点に立つ日本人、佐々井秀嶺



すごい感動した。
この本、本当にたくさんの人に読んでほしいって思った。

本当に読んでよかった、って思った本です。

インド仏教のトップの人が、日本人だなんてことすら知らなかった私。
この本は、その佐々井秀嶺さんの生き方を
ドキュメンタリーで映像におさめたテレビのディレクターが書かれたもの。

もう、すさまじいです。

私の中にあったヒンドゥー教と仏教

私は、「なんで仏像に興味をもったのですか」と聞かれるときに、
「中学生のときに父が死んで、それから仏教の世界に興味を持って、仏像に出会いました」というようなことを言っているのですが、正確にいうとそれはすごく短くなっていて、
実は「父が死んで、」の後に「ヒンドゥー教の考え方を知って宗教の面白さを知って」が入ります。

そこには遠藤周作の「深い河」という本との出会いがあったのですが、
とにかくヒンドゥー教っていうのは、私にとってちょっとだけ特別なもの。

でもヒンドゥー教はよその国の宗教で、日本人である自分にはピンとこなくて、日本人である自分がもっとすんなり理解できる、共感できるものってなんだろうって考えたときに、私は仏教に出会いました。


そして仏像に出会い、たくさんの仏像を巡る間に、日本の仏像(仏教)は、
インドのヒンドゥー教から影響されたことが、たくさんあることを知りました。


 ああ、つながってるんだな。
 やっぱりお釈迦さまの生まれた国だから、同じなんだな。

なんて脳天気に、自分が興味を持ったヒンドゥー教と日本の仏教がつながっていることをうれしく感じてた。


でも。

この本を読んで、
インド仏教を支える頂点の人であるひとりの日本人、
佐々井秀嶺というお坊さんの「生きる意味」を知って、
今までの自分の考え方が、必ずしも正しいとは思えなくなった。


カースト制度の下層で生きるヒンドゥー教徒は、
死と隣り合わせなくらいに、人間としての扱いをされない毎日を送っている。

誰もが知る大変な偉人であったガンジーでさえ、変えられなかったカースト制度。
その、救世主となったのが仏教であり、お釈迦さまの考えを今につなぐアンベードカルという博士、またその精神を受け継ぐ佐々井秀嶺という日本人なのです。

命をかけた、お坊さん

佐々井さんの生き方は、是非本を読んでみていただきたいのですが、
本当に「仏教」に命をかけているお坊さんだな、と思いました。

インドに行ってから、40年間。
自分の使命があるからと、日本に一度も帰っていないでいる。

インドにいる仏教徒たちを本気で命がけで救おうとしている。

佐々井さん自身が、苦しみを乗り越えた人だから、
人の苦しみを和らげることができるんだと思います。


こんなにも美しく強い人が、日本人であることが
本当に誇らしいな、と思えた本当にステキな一冊です。


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本名は廣瀬郁実。

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思えば中学生のときに、大好きだったお父さんが死んじゃったときが、私の仏像人生のはじまり。

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